消臭作用  
   茶をはじめとする椿科の植物のなかには、ニンニク等の臭いを消す精油成分を含んでいます。
その一例として日本では古くから、茶の成分の消臭効果を利用し畳に茶殻をまいて掃除をする習慣があります。
(茶殻は消臭作用だけではなく、同時にホコリも吸収します。)
  
 防ダニ作用
 ダニは気管支喘息やアトピー性皮膚炎などの原因となります。特に気管支喘息の50〜90%は、
室内のダニが原因とされています。木のにおいには、このダニの繁殖を抑える作用があります。
ヒノキ・杉などの国産材、ベイヒ・米杉などの北米材において、科学的実験においてダニの繁殖の抑制が
確かめられています。
殺虫作用 
植物の精油は昆虫の忌避材として、古くから使用されています。また、木材を食害する代表的な害虫の一つ、
シロアリの予防にも木材の臭い成分は、大いに寄与しています。ヒノキ・コウヤマキ・サワラ・ヒバにはシロアリを
殺したり、追っ払ったりする作用のある部分を含んでいます。現在、昆虫忌避材の研究は盛んに行われていますが、
多くの精油が昆虫忌避効果があると報告されています。
 防カビ・抗菌作用
 木の臭い成分中には、クロカビやアオカビ類、木材腐朽菌、黄色ブドウ球状菌、大腸菌、さらに虫歯を起こす
虫歯菌などの細菌に抵抗力があるものがあります。特にヒノキ、ヒバの臭いには強い抗菌性のあることが
試験結果により明らかになっています。木の臭いには、抗生物質や合成薬品のように強力な抗菌作用は
ありませんが、反面穏やかに作用する為副作用が少ないという特徴があります。
 床材料の違い
床材料によっては、足が冷えることがあります。これは皮膚の表面温度は環境によって鋭敏に変化する事
からです。特にコンクリートの床は足が冷えると言われます。次にビニールタイル、木材の順で軽微になります。
長時間たって作業をする場所では足の冷えを防ぐ、木の床が最適であるといえるでしょう。
 熱に耐える性質

木材は顕微鏡で見ると、パイプ状の細胞の集合体になっています。このパイプ状の細胞の中には身近な物質
では最も熱を伝えにくい空気が入っている為、木材は熱を伝えにくいのです。また、一般的に木は燃えやすいと
考えられています。しかし、大きい断面をもった木材になると、表面に着火したとしても、表層に炭化層ができ、
それが断熱層の役割を果たし、年少の進行は遅くなります。アルミニウム、鉄は3〜5分でほとんど強度が
なくなりますが、木材は15分経過しても60%の強度を持っていることがわかります。
その為、火災時も断面が大きい柱・梁等から出来ている木造の場合、構造体としての強さは鉄骨造より長時間
維持されます。

 木の湿度調節
 木材は調湿機能をもった優れた材料です。木材というのは、湿度が高くなると湿気を吸収し、湿度が低くなると
放湿してそれをそれを高め、周りの湿度が一定になるようにと自動的に調整する機能があるからです。
実際にビニール内装の住宅の合板内装の住宅とを比べてみると前者は1日で著しい湿度変化を生じているのに
対し後者は 湿度が一定の%に安定しています。
正倉院の宝物が良好な状態で保存されていたのはこのような木の性質を利用したからです。
 木材に触れる

 手や足は木材に触れたとき、熱や水分に対する代謝バランスがよく、あたたかく、やわらかく、さらりとした感じが
ありますので、低刺激でひとにやさしい、情緒てきによい材料として評価されています。
また、木材を使用した日用品等はプラスチック、大理石等よりも五感に対して総合的に「落ち着き」「安らぎ」
「あたたかさ」を与えてくれると検証されております。

木造住宅と情緒 

年月とともに木造住宅と住人は一体となるところがあります。日常生活が「木」に刻まれ、独自の光沢と表情を
もつようになります。時間の経過と共に、表情が魅力的に変容するところが、木造住宅ならではの情緒といえる
のではないのでしょうか。

 子供への生活環境
 最近、幼稚園等の床、家具、遊び道具等を木質のものでと重要視されて選択なさる大人が増えています。
まず床素材に好まれる理由として、木材がコンクリート、プラスチックよりも衝撃吸収力があること、木材自体が
感覚的にやや快適な刺激を与える材料であること、などの点から粗密がありほどほどの質感のある木質材料は
創造性が重視される子供の環境として望まれています。