木材は顕微鏡で見ると、パイプ状の細胞の集合体になっています。このパイプ状の細胞の中には身近な物質 では最も熱を伝えにくい空気が入っている為、木材は熱を伝えにくいのです。また、一般的に木は燃えやすいと 考えられています。しかし、大きい断面をもった木材になると、表面に着火したとしても、表層に炭化層ができ、 それが断熱層の役割を果たし、年少の進行は遅くなります。アルミニウム、鉄は3〜5分でほとんど強度が なくなりますが、木材は15分経過しても60%の強度を持っていることがわかります。 その為、火災時も断面が大きい柱・梁等から出来ている木造の場合、構造体としての強さは鉄骨造より長時間 維持されます。
手や足は木材に触れたとき、熱や水分に対する代謝バランスがよく、あたたかく、やわらかく、さらりとした感じが ありますので、低刺激でひとにやさしい、情緒てきによい材料として評価されています。 また、木材を使用した日用品等はプラスチック、大理石等よりも五感に対して総合的に「落ち着き」「安らぎ」 「あたたかさ」を与えてくれると検証されております。
年月とともに木造住宅と住人は一体となるところがあります。日常生活が「木」に刻まれ、独自の光沢と表情を もつようになります。時間の経過と共に、表情が魅力的に変容するところが、木造住宅ならではの情緒といえる のではないのでしょうか。